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北海道の家の特長は?暖房器具の種類や建てる際の注意点を解説

2024.02.29

北海道の家の特長は?暖房器具の種類や建てる際の注意点を解説



北海道で家を建てる場合、屋根の形状や寒冷地仕様の窓など、雪や寒さに備えるための家づくりを意識する必要があります。本記事では、北海道の主な家の特徴や暖房器具の種類、家づくりの注意点について解説します。



北海道は雪が多く、気温が氷点下を下回ることもあるため、冬場はとくに寒さが厳しい地域です。そのため、一年中快適に過ごせるための家づくりを意識する必要があります。

しかし、いざ家を建てると決めた際に、暖房器具の種類やどのような点に注意すべきかがわからないと、理想の家づくりから遠のいてしまうでしょう。

そこで今回は、北海道の家の特徴や暖房器具の種類、家を建てる際に気をつけるべき点について詳しく解説します。本記事を読むことで、北海道での家づくりのポイントが把握できますので、ぜひご覧ください。




北海道の家の特徴




北海道の家の主な特徴は、以下のとおりです。

・平らな屋根(無落雪屋根)の家が多い

・玄関フード(風除室)がある

・窓はペアガラスやトリプルガラスの寒冷地仕様

・豊富な暖房器具

北海道のような寒冷地ならではの設備を備えていることもあるため、詳しく見ていきましょう。


平らな屋根(無落雪屋根)の家が多い

北海道では三角屋根や「への字」型の屋根ではなく、平らな形状をした屋根が多く見られます。以前は三角形の屋根が主流だったものの、都市化が進むにつれて隣の家に屋根に積もった雪が落ちないよう配慮が必要であることから、平らな屋根が広まっていきました。

平らなタイプは「フラットルーフ式」と「スノーダクト式」の2種類があります。フラットルーフ式は「陸屋根」とも呼ばれており、雪解け水が流れる程度の傾斜で落雪を防ぐ点が特徴です。一方のスノーダクト式は屋根の中央に雪が集まるよう傾斜をかけ、中央部分に設けたダクトで雪解け水を流します。

スノーダクト式を取り入れることで、隣家に雪が落ちるリスクを抑えられます。また、見た目もシンプルかつシャープで、スタイリッシュな点も魅力です。耐久性に優れ、ガルバリウム製の外壁との相性もよいです。


玄関フード(風除室)がある

北海道では、玄関の外側にサンルームのようなガラスで囲まれた「風除室」を設けている家を見かけます。風除室は冷気が家の中へ入り込むことを防ぐほか、玄関の床が凍結するリスクを防ぐ役目を持っています。また、除雪用の用具や配達物を置く場所としても利用可能です。

現在は玄関ドアの断熱性が普及してきたことや、デザイン性を考慮して見た目をスッキリさせたいとのことから、風除室を設置していない家も増えていきています。


窓はペアガラスやトリプルガラスの寒冷地仕様

家の中の断熱性を高めるためには、窓の性能にも気を配る必要があります。以前は一枚のガラスを2枚重ねて設置する二重窓が主流でした。しかし、現在はガラスの間に乾燥剤が入った金属部材を間に挟み、熱伝導の低いガスを封入したペアガラスやトリプルガラスが普及しています。

ペアガラスやトリプルガラスは太陽の光を取り込むほか、熱を外へ逃さないといった点が特徴です。リビングワークでは、10年以上前から高性能のトリプルガラスを全棟に採用しています。


豊富な暖房器具

北海道の家では、以下のようなさまざまな暖房器具が使われています。

・セントラルヒーティング(ガス式、灯油式まれに電気式)

・床暖房(セントラルヒーティング、またはストーブにつなげる等)

・寒冷地用エアコン

・FF式灯油ストーブ

家全体を温められるものや即暖性に優れているものなど、暖房器具によって異なる特徴を持っています。北海道に家を建てる際は、どのような暖房器具が適しているかを吟味し、冬場でも快適に過ごせる環境を構築しましょう。



北海道で使われている暖房器具の種類



ここでは、北海道で主に使われている以下の暖房器具について解説します。

・セントラルヒーティング

・FF式灯油ストーブ

・寒冷地エアコン

暖房器具によって暖め方や特徴が異なります。以下の解説を参考に、どのような暖房器具が適しているのか検討しましょう。


セントラルヒーティング

セントラルヒーティングは、ボイラーで温められた不凍液を循環させ、部屋の窓下に設置されたパネルヒーターやファンコンベクターを使って暖める暖房器具です。家全体を均一に暖められるため、ヒートショック現象による体への影響も抑えられます。

温風を発生させずに暖めることが可能で、ほこりやアレルギー物質が空気中に舞ってしまうリスクも抑えられます。また、火を使わないことから、やけどや火災の発生も抑えられる点もメリットのひとつです。

北海道の新築住宅の約7割が採用しているセントラルヒーティングですが、ほかの暖房器具よりも初期費用が高くなる点に注意が必要です。また冬場は24時間稼働となるため、住宅の断熱性能が低い場合は月々のエネルギー使用料が高くなる場合もあります。

セントラルヒーティングの熱源はガスや灯油などさまざまですが、熱源価格の高騰と比例して使用料が高額になるケースも考慮しておくことをおすすめします。そのため、ほかの暖房器具との併用も検討するとよいでしょう。


FF式灯油ストーブ

FF式灯油ストーブは速暖性に優れているほか、燃焼時に発生した空気が外気へ排出されるため、室内の空気が清潔に保たれる点が特徴です。そのため換気の必要がなく、気密性の高い住宅との相性がよいといえるでしょう。

温風式と輻射式、床暖房タイプ3種類があり、輻射式の場合、部屋が乾燥しにくいだけでなく遠赤外線によって体を十分に温められます。また、床暖房タイプの場合、循環液がストーブの熱で温められ、ソフトパネルの中を循環することでストーブ1台でも十分に暖まることが可能です。

一方で、設置場所を移動させられない点や、設置工事やメンテナンスが必要な点に注意が必要です。また、暖房を必要としない夏場などはほこりが被ってしまうほか、内観のデザインに影響を及ぼすため、リビングワークでは基本的にFF式灯油ストーブ以外の暖房器具をおすすめしています。


寒冷地エアコン

エアコンには、通常タイプと寒冷地タイプの2種類があります。寒冷地タイプは通常よりも暖房能力が強く、凍結防止機能によって氷点下の地域でも十分に室内を暖められます。

通常のエアコンとの違いは室外機にもあり、気温が低い状態でも熱交換ができるよう通常よりも大きな熱交換器と、高性能のコンプレッサーを搭載している点が特徴です。また、霜取り運転中でも暖房運転が続けられるほか、凍結防止のヒーターも備えています。

セントラルヒーティングやFF式灯油ストーブなどの暖房器具とは違い、電気を熱源としていることから火災やガス漏れの危険がありません。また、北海道でも猛暑の時期が多くなっていることから、一年中使用できる寒冷地用エアコンを設置している世帯も増えています。

寒冷地エアコンは、省エネ住宅での設置によって十分に性能を発揮します。リビングワークは省エネ住宅を手掛けており、寒冷地エアコンを設置したい方に適した住宅の提供が可能です。


北海道に家を建てる際の注意点



北海道に家を建てる場合、できるだけ地盤が強い場所に建てるよう心がけましょう。リビングワークがある札幌市厚別区(厚別南等)は地盤が強く、家を建てるのに適したエリアです。

そのほかの注意点として、主に以下のようなものがあります。

・耐震・耐久性が高いか

・断熱性を考慮する

・彩光性・通気性を考慮する

・人生100年時代、ロングライフな家づくり

・暮らしに合わせて収納計画を立てる

住宅は、人生のなかでもとくに大きな買い物のひとつです。快適で安心できる家を手に入れるためにも、上記について詳しく解説します。


耐震・耐久性が高いか

耐震性や耐久性は、家づくりにおいて重要なポイントです。日本は地震が多いため、安全性の高い家を手に入れるためには耐震等級に注目する必要があります。

耐震等級とは、建物の強さを表した基準のことです。等級は3段間に設定されており、数字が大きくなるほど耐震性のある建物と判断されます。等級の主な内容は以下のとおりです。

・耐震等級1:震度6強〜7程度の数百年に1度発生するような地震に対して倒壊・崩壊せず、震度5強程度の数十年に一度発生する地震でも損傷しない強度の建物

・耐震等級2:耐震等級1の1.25倍の耐久力を持っている建物

・耐震等級3:耐震等級1の1.5倍の耐久力を持っている建物

地盤が良いエリアでの建築に越したことはないですが住みたい条件によっては地盤が悪いところでの建築なども考慮し、スペックをさらに高めたい方は、耐震等級2~3以上の家を建てるようにするとよいでしょう。


断熱性を考慮する

家づくりでは、断熱性(Ua値)だけでなく気密性(C値)も重要です。高断熱・高気密の家づくりを意識することで、光熱費の削減が可能です。断熱性が高いと室内の暖かい空気が外へ逃げにくくなり、暖房器具の設定温度を低く設定しても快適な状態を維持できます。

気密性は、すきま風が発生する箇所を減らすことで高められます。気密性が高いと、外の冷たい空気が中へ入りにくくなるため、気密性の確保は重要です。

気密性が確保されているかは、気密測定によって判断できます。しかし、気密測定を行わず、すき間の多い家を作るメーカーも存在しているため、メーカーを選ぶ際は気密測定を行っているかも確認するとよいでしょう。

リビングワークでは、全棟気密測定を必ず行っています。気密性が高く一年中暖かな家づくりを実現するためには決して欠かせないことであり、こうした入念なチェックが心地よい住まいにつながるのです。(平均C値0.3~0.7)


採光性・通気性を考慮する

快適な家を作るためには、採光性や通気性が優れていることも重要です。採光性が優れていると室内が明るく保てるほか、暖かさにも直結します。また、太陽の光が入りやすくなることから、カビやダニの予防にも効果的です。

通気性は室内の空気を調整する役割を持っており、暖房を使用することで発生する二酸化炭素を外に排出することで快適な空間が作られます。

彩光性と通気性を確保するためには、家を建てる土地の風向きや日当たりの調査が不可欠です。リビングワークでは設計士が土地を確認しながら、採光や風が通る場所を考えたうえで設計を行っています。


人生100年時代、ロングライフな家づくり

家は人生のなかでも大きな買い物です。数千万クラスの金額が必要となるため、コストが安いということだけでは判断せず、間取りや機能面、性能など入念に進めていくことが大切です。

住み始めてから後悔しないよう、耐震性や断熱性の把握、暖房器具の選択など時間をかけて行いましょう。人生100年時代といわれているなかで、その時々の暮らしのシーンに合わせて長く住み続けられる家を手に入れるために、こだわりのある家づくりを進めることが大切です。


暮らしに合わせて収納計画を立てる

家づくりの際は、どのように収納部分を設けるかも考える必要があります。しかし、ただ収納があればよいわけではありません。掃除機やポットプレート、買い置きの食品などは勿論、北海道では暖房や除雪用具を収納することもあるため、年間を通した生活サイクルに合わせて収納計画を立てる必要があります。

間取りを考える際は部屋の配置などに意識が向きがちですが、収納場所も同じように考えることが重要です。収納場所が少ないと物を部屋に置かなければならず、生活空間が狭くなってしまいます。適材適所の収納があると動線のよいタイパ(タイムパフォーマンス)の良い快適な空間となります。

家族構成や生活スタイル、趣味なども含めて設計士と一緒にプランを考えることが収納場所を考える際のポイントです。

こちらのスタッフブログでは、ファミリークローゼットをはじめとした収納の施工事例を紹介しています。リビングワークの手掛けた住まいをぜひご覧ください。


まとめ

北海道の家は、隣の家に雪が落ちないよう、屋根の中央部分に向けて傾斜がかかっているスノーダクト式が主流です。機能性に優れているだけでなく、シンプルで耐久性に優れている点も特徴です。

暖房器具もさまざまな種類があり、とくにセントラルヒーティングは北海道の新築戸建て住宅の7割が採用しています。家全体を24時間温められるほか、やけどや火災のリスクが少ない点が支持されています。また寒冷地エアコン暖房もしっかりした省エネ性のある家であれば可能です。光熱費のことをしっかり考えた家づくりをお勧めします。

家づくりでは耐震性や耐久性の高さ、生活スタイルに合わせた収納計画などが大切です。寒さの厳しい北海道でも、快適に過ごすためのポイントを押さえて家づくりを進めることが大切です。

リビングワークのつくる省エネ住宅は高気密・高断熱に優れており、光熱費の削減に貢献できるだけでなく、住む人の健康にも配慮した住まいを実現しています。北海道での家づくりを検討している方は、ぜひリビングワークにご相談ください。

暖かいお家についてもっと分かりやすく知りたい方へ

リビングワークでは自社の高気密・高断熱住宅の作り方や他社と比較する際のポイントなどお会いできた方にお伝えしております。

北海道でのお家づくりで暖かさ(性能)をポイントとしている方は是非、一度、高気密・高断熱住宅について学んでみませんか?

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