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家づくりのお金の知識

注文住宅の中間金とは?支払い時期・金額の相場・払えない時の対処法まで完全ガイド

2025.04.14

「注文住宅の中間金っていつ払うの?」「まとまった金額って本当に用意できるか心配…」

そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

注文住宅では、建築の進行に応じて「中間金」の支払いが発生します。

これは着工金・最終金と並ぶ、重要な費用項目です。

しかし、支払うタイミングや金額は住宅会社ごとに異なるため、事前に正確な情報を把握しておくことが不可欠です。

本記事では以下のポイントを中心に、資金計画に役立つ情報を解説します。

  • ・中間金の基本的な仕組みと支払いの流れ
  • ・相場と金額の目安、支払えないときの対処法
  • ・資金計画を万全に整えるためのチェックポイント

中間金は一時的に大きな支出となるため、不安になりがちですが、正しい知識があればスムーズに対応できます。

ぜひ最後までご覧いただき、安心して理想のマイホームを実現するための一歩にしてください

注文住宅の中間金とは?基本知識と支払いの仕組み

注文住宅では、建築の進捗に応じて段階的に工事費を支払います。

その中で「中間金」は、住宅完成前に必要となる重要な支払いです。

資金繰りを安定させるためにも、その意味や役割を理解しておくことが欠かせません。

中間金とは〝工事の進行に応じて支払う費用〟のこと

中間金とは、建築が進行するなかで発生する一時的な支払いです。

一般的には「上棟(じょうとう)」と呼ばれる建物の骨組みが完成したタイミングで支払います。

支払金額は総工費の30~40%が目安です。

例えば、建築費用が3,000万円なら中間金は900万~1,200万円程度が相場になります。

このタイミングでの資金不足は工事の遅れにもつながるため、前もって準備しておくことが大切です。

着工金・中間金・最終金の違いと支払いの流れ

注文住宅では、工事の進行に合わせて「着工金」「中間金」「最終金」と3回に分けて支払いが発生するケースが多いです。

着工金は工事開始時、中間金は上棟時、最終金は完成後の引き渡し時に請求されます。

それぞれのタイミングを把握し、ローンや貯蓄の活用を含めて資金計画を立てておくことが大切です。

中間金は住宅会社にとっても「建築費用の中間精算」として重要なタイミングです。

この段階で材料費や職人への支払いが集中するため、滞りなく支払われることで工事もスムーズに進行します。

資金の準備ができていないと、工事が中断されるケースもあるため、契約段階で明確なスケジュールを確認しておきましょう。

注文住宅 中間金の支払いタイミングはいつ?

中間金の支払い時期は、住宅会社によって異なります。

一般的には「上棟時」に発生するケースが多いですが、契約内容により前後することもあります。

資金準備が遅れると工事に影響が出るため、事前の確認が欠かせません。

打ち合わせの段階で詳細を明確にしておきましょう。

支払い時期は住宅会社によって異なる

中間金は、建物の骨組みが完成する「上棟時」に請求されるケースが多く、工事費全体の30〜40%程度が目安とされています。

ただし、支払いのタイミングや割合は住宅会社やプランによって異なります。

たとえば、着工後すぐに中間金の一部を請求されたり、反対に中間金そのものが不要なプランも存在します。

そのため、契約時にスケジュールや金額の内訳を明確に確認しておくことが大切です。

注文住宅の中間金における支払いスケジュール

以下は、一般的な支払いスケジュールの例です。

支払い時期支払う割合支払内容の例
着工金約10〜20%工事着手前の準備金
中間金約30〜40%上棟時(構造体完成時)に支払う費用
引渡し時(最終金)約40〜60%竣工後、引渡し前に支払う残金

このような分割方式により、一括支払いの負担を避けながら計画的に進められるのが特徴です。

なお、割合は契約内容によって前後するため、必ず契約書を確認しましょう。

注文住宅の中間金はいくら?相場と目安一覧

中間金は工事費の約30〜40%が目安となります。

住宅の総工費に応じて大きな金額となるため、事前の資金計画が欠かせません。

住宅会社によって支払いタイミングや金額の割合に違いがあるため、契約前の確認が重要です。

ここでは、実際の金額目安や注意点を分かりやすく紹介します。

中間金の相場は総工費の30~40%が一般的

注文住宅における中間金は、総工費の約30〜40%が一般的な相場です。

たとえば、3,000万円の住宅を建てる場合、中間金として必要な額は約900万〜1,200万円が目安になります。

この支払いは多くの場合、上棟(じょうとう)と呼ばれる骨組みの完成時点で発生します。

事前にこの金額を準備しておかないと、工事が一時中断する可能性もあるため注意が必要です。

契約時には、支払時期と金額の詳細を必ず確認しましょう。

注文住宅 中間金の相場早見表

住宅価格中間金(30%)中間金(40%)
12,000万円600万円800万円
22,500万円750万円1,000万円
33,000万円900万円1,200万円
43,500万円1,050万円1,400万円
54,000万円1,200万円1,600万円

これを基に資金計画を立てることで、支払い時の混乱を避けられます。

支払額は契約や住宅の仕様に左右される

中間金の具体的な金額は、契約内容や住宅の仕様によって大きく異なります。

たとえば、仕様をグレードアップすれば、それに比例して中間金も高くなります。

また、建築会社ごとに工事の進め方や支払いの段階が違うこともあるため、事前に詳細を確認しておくことが大切です。

一括払いと分割払いを選べる場合もあるため、資金繰りに不安があるときは、あらかじめ融資やスケジュールの相談をしておきましょう。

注文住宅の中間金が払えない場合の対処法

中間金の支払いが難しい場合も、適切な方法を選べば工事の進行に支障をきたさずに済みます。

ここでは、代表的な資金調達方法を3つご紹介します。

①つなぎ融資を活用する

中間金が用意できないとき、つなぎ融資の利用が有効です。

つなぎ融資とは、住宅ローン実行前の支払いに充てるための一時的なローンです。

一般的に年2〜4%の利息がかかりますが、建物の完成と同時に住宅ローンに切り替える形で返済されます。

金利はやや高めですが、早期完済が前提となるため、利息総額は抑えやすい傾向です。

住宅ローンの審査と併せて、事前に金融機関へ相談しておくと安心です。

②住宅ローンの分割融資で負担を減らす

つなぎ融資を使いたくない場合は、住宅ローンの分割融資を検討しましょう。

分割融資とは、住宅ローンを「着工時」「中間時」「引渡し時」の3段階に分けて借り入れます。

たとえば、着工時と上棟時にそれぞれ融資を受け、完成後に残額を実行する形式です。

つなぎ融資に比べて利息負担が軽くなるため、費用を抑えたい方に向いています。

事前審査の段階で希望する融資方法が可能かどうか、早めに確認しておきましょう。

③自己資金を確保する

自己資金の準備も、有効な選択肢のひとつです。

中間金は工事の進行に応じて必ず必要となる費用です。

両親からの贈与や、預貯金の活用、一時的な借入などにより、中間金の原資を確保できれば、ローンの負担を抑えることができます。

特に両親から支援を受ける場合「住宅取得等資金の非課税制度」を使えば、贈与税が免除されることもあります。

制度の詳細は税務署や専門家に相談すると安心です。

どの方法を選ぶにせよ、大切なのは「早めの相談」です。

支払いが困難になる前に、住宅会社・金融機関・ファイナンシャルプランナーに状況を共有しておくことで、無理のない解決策が見つかりやすくなります。

注文住宅 中間金の資金計画を万全にするポイント

中間金を確実に支払うには、事前の資金計画が不可欠です。

契約前に必要な費用や時期を明確にし、無理のない支払いスケジュールを立てましょう。

①契約前に支払いスケジュールを確認する

中間金の支払い時期と金額は、必ず契約前に確認しておきましょう。

住宅会社ごとに支払いタイミングが異なるため、把握せずに契約を進めると資金計画が狂う恐れがあります。

とくに上棟時に大きな金額が必要になることが多いため、事前に「いつ・いくら支払うのか」を確認することが大切です。

建築スケジュール表や見積書と照らし合わせて、支払いの流れを整理しておくと安心です。

②住宅ローンと自己資金のバランスを考える

自己資金だけで対応するのが難しい場合は、住宅ローンとのバランスを見直しましょう。

無理のない返済計画を立てるためには、「どこまでを自己資金で賄い、どこからローンを使うか」を明確にしておく必要があります。

手元に残すべき生活資金も考慮しながら、現実的な割合を決めましょう。

見かけ上の借入額だけでなく、月々の返済額や将来の支出も意識することが重要です。

③住宅ローン審査時に資金調達を相談する

中間金の支払いが住宅ローン実行前にある場合、金融機関に早めの相談が有効です。

つなぎ融資や分割融資に対応しているかは、金融機関によって異なります。

希望する融資方法が使えない場合、想定外の資金不足に陥ることもあります。

審査前の段階から中間金のスケジュールを伝え、可能な借入方法を確認しておくと、後から慌てずに済みます。

また、万が一に備えて「緊急時の支払い対応策」も検討しておくと安心です。

たとえば、家族からの一時的な借入や、緊急融資制度の有無なども視野に入れておくことで、突発的な出費にも対応しやすくなります。

住宅は一生に一度の大きな買い物だからこそ、万全な準備が成功のカギです。

注文住宅の中間金のまとめ

注文住宅における中間金は、建築途中に発生する重要な費用です。

一般的には上棟時に支払うことが多く、総工費の30~40%程度が目安となります。

支払いのタイミングや金額は、契約内容や施工会社によって異なるため、事前に確認しておくことが非常に大切です。

中間金を無理なく支払うには、

  • つなぎ融資や分割融資の活用
  • 自己資金の準備
  • 住宅ローンとのバランス調整

といった資金対策を早めに講じることがポイントになります。

また、契約時には支払いスケジュールを明確にし、資金計画と照らし合わせて無理のない予算設計を心がけましょう。

中間金は一時的に大きな負担となるものの、計画的に準備しておけば決して怖いものではありません。

安心して家づくりを進めるためにも、「いつ・いくら・どう支払うか」をしっかり見通しておきましょう。

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