コラム
ワンオペ育児と家づくり
2018.04.20
こんにちは、広報の豊島です。
みなさま、ワンオペ育児、という言葉をご存知ですか?
ワンオペ育児とは、何らかの理由で家事や育児を一人でこなさなければならない状態を言うそうで、そういう環境におかれたママについてのニュースをネット等で見かけます。
家づくりと何か関係があるの?と思われるかと思いますが、
ワンオペ育児と家づくりについて、実体験にもとづくお話を少し。
私の夫は、子どもが産まれる前から、仕事で早朝から夜遅くまで不在、お休みは週1回、という状況でしたが、特に子育てへの不安は全く持っていませんでした。
ところが、子どもが産まれてみると、24時間体制の育児に、私一人ではあまりにも大変だ、と、やっと気づき、夫にも協力を頼みましたが、なかなか仕事のスタイルは変えられず、結局ほぼ1人で子育てをすることに。
日が経つにつれ、子どもが熱を出したりと、大変な時には親に泊まりに来てもらうことが多くなりました。
その時は、2LDKの賃貸マンションに住んでいたので、1室は両親が泊まれるように空けて、残りの1室で親子3人が寝る、というような感じです。
ただ、私と両親とは市内の端と端に住んでいたため、車で往復2時間という距離があり、両親の負担もとても大きいものでした。
そんな生活を送っていた時に、夫が転勤となり、市外に移ることになったのですが、その時点でも育児ノイローゼや産後うつ、の様な状況だったので、両親も友達もいない環境での子育ては恐怖でした。
たまたま実家は築38年の軽量鉄骨の住宅で、冬はとても寒く、さらに屋根形状が悪く、落雪の為に冬は窓に雪囲いをしないと暮らせない家なので、もっと年をとったらこの家には住めないから住替えたい、という両親の意向もあり、思い切って実家を2世帯住宅に建替え、夫には単身赴任になってもらうことに。
2世帯住宅で暮らしてみると、子どもを見る母親以外の目があることの安心感で、私の気持ちはとても楽になりました(ただ、両親と子育ての仕方の意見の違いがあったりという新たなストレスは生まれましたが・・・)。
子どもも、母親と2人っきりよりは逃げ場ができて良かったように感じます。
ワンオペ育児を防ぐ家づくりと立地
ご結婚後すぐに、または、妊娠中に家づくりを計画される方も多いかと思います。
その際には是非、お子様が誕生してすぐに始まる24時間体制の育児について、
夫婦でできるのか、他の人の協力も得やすいのか確認し、話し合っていただけたらと思います。
もし、1人だけの負担が大きいようなら、
親や他の人に協力してもらう必要があるのかを検討し、
○ 親との近居や同居、2世帯住宅についてや、
○ 協力してもらう人・施設(小児科等)・サービスの使いやすさ
についても考えた、ワンオペ育児にならない土地探しをしてもらえたらと思います。
毎日暮らす家は、精神面での健康にも密接にかかわっています。
リビングワークの設計・プランナーには、子育て経験者が多数おりますので、子育て世代の家づくりについても、是非、ご相談ください。