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理想の家づくり

光熱費のかからない家とは?住宅会社が徹底解説

2025.01.19

光熱費のかからない家とは、間取りがシンプルで住宅の性能が高く、省エネ家電を活用して快適に過ごせる家のことです。北海道で光熱費を抑えるポイントや節約に役立つ設備、太陽光導入のメリットをご紹介します。

光熱費のかからない家で暮らすには、住宅自体の性能を高くしたり、省エネ家電を活用したりすることがポイントです。新築でマイホームを検討している方は、光熱費のかからない家の特徴を押さえておくとよいでしょう。

本記事では、北海道の住宅で光熱費を抑えるポイントや節約に役立つ設備をご紹介します。そのほか、太陽光を導入するメリットもお伝えするので、光熱費のかからない家づくりを目指している方はぜひ参考にしてください。



光熱費のかからない家とは

これからマイホームを検討している方、家計の見直しや引っ越しを検討している方は、光熱費のかからない家づくりやポイントを把握しておくとよいでしょう。ここでは、光熱費のかからない家にする3つのポイントをご紹介します。

省エネ家電を活用している

消費電力の小さい省エネ家電を活用することで、光熱費を抑えられる可能性があります。とくに、消費電力が大きい傾向にあるエアコンや冷蔵庫は、省エネモデルに買い換えるだけで、光熱費を大幅に削減できるでしょう。

省エネ家電を活用し、光熱費を抑えるうえで、買い替え後のメンテナンスや使い方も大切です。たとえば、エアコンの場合、フィルターにたまった汚れやほこりを定期的に掃除する必要があります。

フィルターを掃除せずに使い続けると、たまった汚れやほこりが風の行く手を邪魔するため、運転効率を下げてしまいます。また、エアコンを使用するときは、自動運転モードの使用で無駄な消費電力を抑えることがポイントです。

冷蔵庫の場合は、庫内にものを詰めすぎないようにし、冷気を循環しやすくしましょう。ドアの開け閉めを最小限に抑えて、古くなったパッキンを交換するなど、庫内の温度を保つことが光熱費の節約につながります。

間取りがシンプル

シンプルな間取りの家は、仕切る壁やドアを最小限に抑え、無駄な空間を省いた家を指します。空間に無駄がないため、エアコンから出る風が家全体に行き届きやすくなるでしょう。結果的に、暖房設備の設置台数を抑えられ、光熱費の削減につながる可能性があります。

間取りをシンプルにする際、廊下や水回りに着目するとよいです。たとえば、廊下を減らすことで、床面積を抑えられ間取りがすっきりしたり、そのほかの部屋を広くする、収納スペースを増やすなどの選択肢が増えたりするメリットがあります。

キッチンや浴室、洗面所、トイレなどの水回りはまとめることで、間取りがすっきりしたり、家事の動線がスムーズになったりします。

また、間取りだけではなく、住宅の広さもコンパクトに抑えることがポイントです。居住スペースが広ければ広いほど、光熱費が高くなる傾向にあります。居住スペースを抑えると、光熱費だけではなく、建築費用や固定資産税などの節約にもなります。

住宅性能が高い

性能の高い住宅とは、気密性や断熱性に優れていたり、冷暖房が効きやすい間取りやシステムが搭載されていたりする家を指します。気密性や断熱性に優れている住宅は、外気の影響を受けにくいため、とくにエアコンの電気代の節約が期待できます。

冷暖房が効きやすい間取りは、各部屋にエアコンを設置しなくても、十分快適に過ごせる間取りのことです。住宅の風の流れをよく理解すれば、エアコン1台で住宅全体に暖かい風や冷たい風を送ることができるケースがあります。

また、換気システムが導入されている住宅は、吸気と排気でエアコンの風の流れを管理して、住宅全体の空気を循環させられます。住宅の階数や間取りによっては、エアコン1台で十分快適に過ごせる空間を実現でき、光熱費を大幅に削減できる可能性があるでしょう。

ただし、最適なエアコンの設置場所を理解しておくことが大切です。高性能の住宅を建てたいと検討している方は、どのような住宅を建てるか決めるとともに、エアコンの設置位置なども事前に相談しておくとよいでしょう。

光熱費のかからない家の特徴

光熱費を抑えるには、住宅性能を高めることもポイントです。具体的に、どのような性能に着目すればよいかわからない方がいるのではないでしょうか。ここでは、光熱費のかからない家の特徴を3つご紹介します。



高断熱

高断熱の住宅は、外部の熱気や冷気を遮断する性能に優れている家です。冷暖房で暖かくしたり涼しくしたりした室内は、外気の影響を受けにくいため、とくに暑さや寒さが厳しい地域で家づくりを検討している方におすすめです。 住宅の断熱性能は、UA値(外皮平均熱貫流率)で示されます。UA値が低いほど断熱性に優れているととらえられ、夏は涼しく冬は暖かく過ごせる住宅であるといえます。

高気密

光熱費のかからない家をつくるには、高断熱であることだけではなく、特に気密性も高めることが大切です。高気密の住宅は、室内の空気が外部に漏れにくい状態、外部から隙間風が入りにくい家を指します。

断熱性とともに気密性も高めることで、魔法瓶のような家を実現できます。断熱性が高くても気密性が低いと、どんなに冷暖房で快適な空間にしようとしても、暖気や冷気が外に漏れてしまい、十分な効果が得られなくなってしまうでしょう。

気密は第三者による気密測定で家の隙間を計れます。C値という値で表現されます。

さらに、外からも隙間風が入ってきやすくなるため、空間を暖かくしても何度も温度が下がり、暖房器具に負荷を与えてしまいます。結果的には、光熱費が高くなってしまうおそれがあるため、高断熱かつ高気密の家づくりがポイントです。

リビングワークは、高断熱高気密の家づくりに特化した地域密着の工務店です。光熱費のかからない家づくりを検討している方は、リビングワークのような特に全島気密測定を行っている高性能の家づくりの施工実績が豊富である業者に依頼するとよいでしょう。

パッシブデザイン

パッシブデザインとは、冷暖房器具に頼らずに、太陽光や熱、風などの自然のエネルギーを最大限活用して快適な空間を実現する設計手法です。パッシブとは、受動的という意味を持ち、自然のエネルギーを受け取りやすいという意味でもあります。

パッシブデザインの家づくりでは、日射角度や風の吹き方などの変化を考慮し、窓の位置や大きさ、軒の長さや角度を見極めることが大切です。日射角度や風の吹き方は季節によって異なるため、各季節で快適に過ごせる空間づくりを考慮する必要があります。

たとえば、夏は日射の侵入を遮って温度の上昇を抑え、冬は日射を取り込んで温度を上げることがポイントです。そのほか、窓を開ければ風が室内に入り、照明なしでも明るい室内を実現するのがパッシブデザインです。

冷暖房器具や照明器具の使用を抑えることで、結果的に光熱費のかからない家を実現できます。高断熱かつ高気密の住宅でパッシブデザインを反映させると、より省エネな住宅の実現につながります。

北海道で光熱費を抑えるポイント

光熱費は、地域によってかかる金額や内訳が異なり、北海道などの寒冷地は高い暖房費がかかります。ここでは、北海道で光熱費を抑えるポイントを3つご紹介するので、家づくりや家計の見直しを検討している方は参考にしてください。

暖房エネルギーが逃げない家にする

北海道での家づくりでは、暖房エネルギーが逃げない家にすることがポイントです。壁や窓が従来仕様で自然換気の場合、どんどん熱が外気に放出されるため、断熱性や気密性を高めることが重視されています。

高断熱かつ高気密仕様で第一種熱交換型換気システムが備わっている場合、通常仕様の住宅と比べて、外気に放出される熱が半分になり、暖房エネルギーが3分の1まで減ったと報告されています。

暖房エネルギーが逃げない家にすることで、少しのエネルギーでも快適な空間を実現することが可能です。暖房エネルギーを抑えると、厳しい寒さが続く冬の光熱費を抑えることにつながります。


国が定めた省エネ基準に注目

国が定める省エネ基準は、等級を用いて示されており、光熱費のかからない家づくりで参考にすることがポイントです。省エネ仕様は業者によって異なりますが、等級を聞くことで比較し、性能の高い家づくりの参考にできます。

国が定めた省エネ基準は、等級7が最大値であり、省エネ基準を満たす住宅は等級4以上で示されています。そのほか、等級5はZEH水準、等級6はZEH水準を超える数値または当面の目標数値、等級7は技術革新を促すための長期誘導目標のことです。

等級3以下は2025年からの廃止が予定されており、等級4も2030年までに廃止されるといわれています。北海道では、等級5以上の新築住宅が増えており、断熱等級が重視されています。


北海道独自の資格「BIS」

BISとは、住宅などの温熱環境要件に関する高度な専門的知識を持っており、正しい設計かつ精度の高い施工方法などを指導できることを示す資格です。1988年[1] から北海道で制度化された資格であり、北方型住宅を設計・建築するために必要なものです。

北海道で快適に過ごせる家をつくる際には、BISを取得している方が在籍しているか、業者選びの参考にするとよいでしょう。BISを取得している方に対応してもらえば、北海道に適した家づくりを実現できます。

リビングワークでは「BIS」取得者が設計・管理しているので安心です。

光熱費節約に役立つ設備

光熱費のかからない家づくりでは、家自体の性能や構造を考慮するだけではなく、設備にもこだわることで、さらに光熱費の節約につながる可能性が高まるでしょう。ここでは、光熱費の節約で役立つ設備を3つご紹介します。

オール電化

オール電化とは、家電製品を使う場合だけではなく、調理や給湯なども電気でまかなうことです。ガス代を省いてすべてを電気でまかなうため、地域によっては光熱費の節約につながる可能性があります。

高断熱高気密住宅でなおかつ、ヒートポンプ式の省エネ設備によるオール電化住宅にすることで光熱費を削減できます。光熱費のかからない家をつくりたい方は、オール電化でどれくらいの光熱費が削減できるか、シミュレーションすることもできます。

オール電化は、光熱費の削減だけではなく、ガス料金がなくなって家計の管理がしやすい、火を使わないから安心して調理できる、震災時の復旧が早いなどのメリットがあります。ガスを使わない分、二酸化炭素を増加させないため、お子さんがいる家庭でも安心です。

スマートホーム

スマートホームとは、IoTやAIの技術を活用して、電化製品や住宅設備をネットワークでつなぎ、快適な暮らしを実現することです。スマートホームを活用した節電方法はさまざまで、電源の一括オフ、照明の明るさ調整、アプリ機能による自動節電などが挙げられます。

スマートリモコンとスマートプラグで電源を一括オフすることで、無駄な電気を節約できます。スマートプラグとは、さまざまな電源をひとつにまとめられるものであり、スマートフォンを使って簡単に操作が可能です。

スマートホームでは、ただ照明をオンオフするのではなく、スマート電球により場面にあった明るさに調整できます。たとえば、リラックスしたいときや映画を見るときは、照明を暗くすることで、無駄な消費電力を抑えながら快適な空間をつくり出せるでしょう。

スマートホームアプリでは、自動節電機能の活用により、電化製品ごとに使用電力を把握しています。使用しない時間帯には節電機能がオンになったり、電気料金が安い時間帯を狙って電化製品を動かしたりすることが可能です。 また、スマートフォンから操作できる電化製品のなかには、どれくらいの電力を使用しているのかを表示してくれるものもあります。設定した使用電力に達したときに通知する機能を活用すれば、光熱費の使いすぎ抑制につながるでしょう。

薪ストーブ

薪ストーブとは、薪を燃やして部屋全体を暖めてくれる設備です。体の芯から暖まる点が魅力であり、薪が燃える様子を眺めて癒される効果も期待できます。

薪ストーブは、一般的に1時間に約2本の薪を消費します。1日中薪を焚く場合、1年間に消費する薪の量は約2tです。薪の相場は、400kgで27,500円(税込)ほどといわれているため、2tだと約137,500円ほどとなります。

エアコン3台を1日中つけた場合は、月45,000円[1] ほどの光熱費がかかり、4か月で約180,000円[2] になります。エアコンの設置台数や使用時間などによって光熱費が変動しますが、薪ストーブの導入により光熱費を大幅に削減できる可能性があるでしょう。

リビングワークでは、薪ストーブを取り入れた施工実績があります。性能だけではなく、スタイリッシュでインテリア性の高さも重視しているため、家の雰囲気に合う薪ストーブを導入したい場合におすすめです。

太陽光発電で光熱費をまかなう

光熱費のかからない家づくりを目指している方は、太陽光発電で電気代をまかなうことを検討してみてはいかがでしょうか。ここでは、太陽光発電で光熱費をまかないたい場合に知っておくべき、電気代が安くなる仕組みや太陽光発電のメリットなどをご紹介します。



太陽光発電で電気代が安くなる仕組み

太陽光発電により、自分の家でつくった電力がそのまま自分の家で使えるため、電力会社から購入する電力量を抑えられます。たとえば、年間5,000kWの電気使用料の家の場合、1,500kWの自家消費を実現すれば、3,500kW分の電気代で済むようになるでしょう。

電力会社から購入する電力量を少なくすると、安い区分の電気料金が適用できるケースがあります。電力会社によっては、電気使用量が多いほど単価が高くなるプランを扱っているところがあるため、購入する電力量を抑制すると光熱費の節約につながる可能性があります。

太陽光発電のメリット

太陽光発電のメリットは、主に電気代の削減と売電収入の2点です。先ほど述べたように、自家発電により購入する電力量を抑えられるため、電気代の削減につながる可能性が高いです。

さらに、自家発電した電力を家庭で使ったあとに、余った電力を売ることができます。夜間や雨の日は発電できないため、余った電力を売って得た収入で、電気代をまかなうこともできます。

家庭ごとに光熱費を節約できる割合は違う

太陽光発電により節約できる光熱費の割合は、地域や家庭ごとによって異なります。そのため、太陽光発電の導入により光熱費の削減を実現したい方は、実際にどれくらいの光熱費が節約できるのかを事前にシミュレーションしておくとよいでしょう。

具体的には、生活スタイルや現時点での電気代、太陽光パネルの設置条件などによって光熱費の変動割合が大きく異なります。地域によって日照時間なども変わるため、地域に特化した業者を中心に相談してみるとよいでしょう。

また、リビングワークでは、太陽光パネルを導入した家づくりの施工実績があります。屋根に対してフラットにパネルを設置し、外観に影響しないように工夫したり、蓄電池とセットで導入したりしているため、太陽光発電の導入を考えている方におすすめです。

まとめ

光熱費のかからない家は、構造を考慮し住宅自体の性能を高めたり、オール電化や薪ストーブなどの、節電に役立つ設備を導入したりしている家を指します。太陽光発電の導入により、電気代を大幅に削減できる可能性があります。

しかし、地域によって適切な家の構造や太陽光発電による節電効果などが異なるため、事前相談やシミュレーションを行うことが大切です。

リビングワークでは、北海道を拠点に高性能の家づくりを行っています。太陽光発電や蓄電池の設置にも対応いたしますので、家づくりでわからない点やこだわりたい点があれば、建築のプロであるリビングワークにお問い合わせください。

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