コラム

家づくりの基本知識

平屋のメリットは?デメリットの対策や建てる際の注意点を解説

2024.04.28

平屋は上下階を移動する必要がなく、耐震性に優れるなどのメリットもある一方、デメリットもあります。デメリットの対策方法に加え、家を建てるときの注意点や土地選びのポイントなどもあわせて解説します。




注文住宅の建築を検討するうえで、平屋にするか、2階建てや3階建てなどの複層階の家にするか、悩む方もいるでしょう。また、そもそも平屋にはどのようなメリットがあるのか具体的にはわからない方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は、平屋のメリットやデメリットに加え、デメリットをカバーするための方法や家を建てる際の注意点について解説します。


平屋とは

平屋のメリットやデメリットを紹介する前に、そもそも平屋とはどういった建物かを詳しく見ていきましょう。

上下の移動がなく住みやすい

平屋は、1階建ての家のことをいい、階段がないのが特徴です。複層階の建物ではないことから、上下移動がなく、複層階の家よりも住みやすいとされています。

とくに、ペットを飼っている家庭や、高齢者がいる家庭にとっては、上下移動がないことは大きな利点ともいえるでしょう。

リビングやキッチン、お風呂やトイレ、寝室などがすべて同じフロアにあることから、生活がワンフロアで完結するため、無駄な動きがなく、快適な暮らしを送ることが可能です。

高い耐震性

2階建てや3階建ての建物と比べると、平屋は高い耐震性があります。というのも、複層階の建物と比べると、平屋は重心が低い位置にあるので、地震が発生しても建物が揺れにくいといった特徴があるのです。

さらに、上からの荷重が少ないことから、建物自体の構造が安定し、優れた耐震性を確保できるのも平屋の特徴といえるでしょう。そのほか、同じ延べ床面積であれば、複層階の建物よりも平屋のほうが基礎も広いため、より安定しているのも特徴です。

少人数世帯に合っている

平屋を建てるには、広い土地が必要といったイメージを持つ方が多いでしょう。しかし、昨今は少人数世帯が増えており、コンパクトな家づくりが主流になりつつあります。

延べ床面積が小さい平屋であれば、建築コストを抑えられることに加え、生活動線を確保しやすいことから、より住みやすい家づくりができるでしょう。上下移動がないことから、効率的に家事を進められる魅力もあり、子育て世帯からも人気を集めています。

また、2階建てや3階建ての家の場合、子どもが自立してしまうと使わない部屋が増え、2階・3階を活用しなくなるケースも少なくありません。せっかく2階建てや3階建てを建てても、子どもが成長して家を出てしまったら使い道がなくなってしまうのです。

しかし、平屋であればすべてがワンフロアで完結しているため、仮に子どもが出ていったとしても、これまで子ども部屋として使用していたところをほかの用途で使用したり、リフォームしてリビングやキッチンを広くしたりすることも可能です。

また、2階建ての場合、外壁の面積が広くなるため、外壁塗装のメンテナンス代が高くなってしまうといったデメリットがあります。平屋であれば外壁の面積が少ないだけでなく、足場が不要なケースもあることから、メンテナンスコストを抑えられるのが魅力といえるでしょう。



平屋のメリットは?


平屋は優れた耐震性を確保できることに加え、上下移動がないことから、年齢を重ねても住みやすい家といえるでしょう。

とはいえ、耐震性や上下移動がないことのほかに、どのようなメリットがあるのか気になる方も多いのではないでしょうか。ここでは、平屋の代表的な8つのメリットを詳しく紹介します。

生活動線が効率的

平屋の場合、リビングやキッチン、お風呂やトイレ、寝室など、すべての居住空間がワンフロアに集約されているため、生活動線が効率的で住みやすいのが特徴です。

階段がなく、上下移動がないので、家事動線が確保しやすく、無駄な移動や時間を避けられるのが魅力といえるでしょう。

家族間のコミュニケーションのとりやすさ

家族間のコミュニケーションがとりやすいのも平屋の魅力です。家族全員が同じフロアにいるため、会話しやすい環境が整っているといえるでしょう。

また、間取りの設計次第では、リビングを通じて寝室へとつながる導線を確保できることから、毎日家族が顔を合わせる機会を作れるのが特徴です。

安定した構造で自由な間取りが可能

平屋の場合、上からの荷重が少ないので、構造が安定しているのが特徴です。そのため、大開口の窓やサッシを設けたり、開放感のある広々としたリビングスペースを、少ない柱と壁で作れたりするのが魅力といえるでしょう。

メンテナンス費用が抑えられる

平屋を建てるには広い土地が必要であるほか、屋根や基礎が2階建てや3階建てよりも大きいため、施工費用が高いといったイメージを持っている方がいるのはないでしょうか。

しかし、実際は平屋のほうがメンテナンス費用を抑えられる可能性が高いのです。というのも、2階建てや3階建ての家の場合、屋根塗装や外壁塗装などを行うときに足場が必要になることから、どうしても工事費用が高くなってしまうためです。

とくに、3階建てのような高さがある建物のメンテナンス費用については、2階建てよりも高くなる傾向があります。屋根の面積が平屋よりも小さいとはいえ、足場代が高くなってしまうことから、結果的に平屋よりもメンテナンス費用が高くなってしまうのです。

平屋であれば、外壁塗装を行うときに足場がいらないケースがほとんどなので、その分のコスト削減が可能です。そのため、屋根の面積が広い平屋であっても、結果的に2階建てや3階建ての複層階の家よりメンテナンスコストを抑えられるでしょう。

バリアフリーな構造

平屋には階段がないため、完全バリアフリーを実現できます。2階建てや3階建ての場合、部屋ごとにバリアフリー対策を行うことは可能ですが、どうしても上下移動が発生します。

ペットを飼っている家庭や、年配の方がいる家庭からすると、こうした上下移動が億劫に感じてしまうことがあるでしょう。平屋であれば階段がないため、玄関からリビング、キッチン、寝室まですべての部屋への移動がスムーズなことが特徴です。

屋外との行き来が楽

屋外とのつながりを意識しやすいのも平屋の特徴です。昨今は、リビングからテラスをつなげる設計が注目されており、より開放感のある演出が可能です。

また、リビングとテラスをつなげることで、庭でバーベキューなどをする際、キッチンからリビングを通って、そのままテラスまで食材や食器などを運べます。

小屋裏を収納として使える

平屋の場合、小屋裏を収納として使えるのも魅力でしょう。勾配天井を活かした設計を行うことで、小屋裏に大容量の収納スペースを確保することが可能です。

なお、切妻屋根か寄棟屋根 によって、小屋裏の広さに違いが出るので、どれくらいの収納スペースが必要かどうかを検討したうえで、屋根形状を決めるのもよいでしょう。

自然災害に強い

平屋は自然災害に強いともいわれています。先述のとおり基礎が広いことに加え、上からの荷重が少ないことから、優れた耐震性を確保することが可能です。

また、万が一自然災害が発生し、家から外に出ないといけなくなった場合も、窓から外に出ることが可能です。2階建てや3階建てで上層階にいる場合は、1階まで降りるか、上層階の窓から飛び降りるしか方法がありません。

そういった意味でも、平屋であれば避難経路が確保されているため、万一の自然災害発生にもしっかりと対応できるでしょう。



平屋のデメリットは?


ここまでは、平屋のメリットについて紹介してきました。しかし、家づくりを進めるにあたり、メリットだけでなく、デメリットについても理解しておかなければなりません。

固定資産税が高くなる傾向がある

平屋のデメリットのひとつとして挙げられるのが、固定資産税が高くなるケースがあるという点です。平屋を建てるには、ある程度の広さの土地が必要となることから、どうしてもその分の固定資産税が高くなってしまいます。

周辺の環境次第で日当たりが悪くなる

平屋は、2階建てなどの複層階の家に比べると高さが低いため、周辺環境次第では日当たりが悪くなってしまうことがあります。たとえば、両隣が2階建ての家の場合は必然的に自然光が遮られてしまうので、日中であっても暗く感じてしまうでしょう。

このように、周辺環境によっては、高さの関係でどうしても日当たりが悪くなってしまうケースがあるのです。とはいえ、土地探しから間取り設計までプランナー・ビルダーがしっかりとサポートしてくれることで、このようなデメリットをカバーすることが可能です。

土地探しの段階で設計士が入ってくれることで、平屋を建てるために最適な土地かどうかを判断してくれるでしょう。また、土地や周辺環境に合わせて、最適な間取りプランを提案してもらえる可能性が高いです。


平屋を建てる際の注意点

平屋にはさまざまなメリットがありますが、一方でデメリットがあるのも事実です。しかし、平屋を建てる際の注意点を知っていれば、デメリットをカバーしやすくなるでしょう。

ここでは、平屋を建てる際の代表的な2つの注意点を詳しく解説します。


土地の選び方

平屋を建てるうえで、重要なポイントとなるのが土地選びです。

平屋は、2階建てなどの複層階の家よりも高さが低いため、周りの建物の階数によっては、日当たりが悪くなってしまうことがあります。そのため、周辺環境をしっかりと確認したうえで土地を選ぶことが大切です。

また、平屋を建てるには一定基準以上の広さが必要となります。基本的には60坪以上の土地であれば、平屋に適しているといえるでしょう。具体的なエリアでいうと、札幌市厚別区、北広島市、江別市あたりは比較的土地に余裕があり、区画整理も進んでいるため、平屋の建築に向いています。


実績の豊富な業者に依頼する

平屋にはデメリットがあるのも事実なので、計画段階でデメリットをカバーできるように調整しておく必要があります。とはいえ、建築を担当する設計士や施工会社が平屋に慣れているかどうかで、提案に違いが出ることがあるでしょう。

そのため、平屋を検討するのであれば、実績豊富な業者に依頼することがポイントです。平屋の建築実績が多い業者であれば、これまでの経験を活かした提案をしてくれるので、デメリットを未然に防げる可能性が高いです。

また、土地探しの段階からサポートしてくれる建築会社に相談するとよいでしょう。周辺環境をしっかりとチェックしてもらうことができ、平屋を建てるうえで最適な土地を見つけられる可能性が高まります。



まとめ

近年、平屋の人気が高まっています。平屋はリビングやキッチン、寝室など、すべてがワンフロアに集約しており、上下移動がないことから、生活動線や家事動線を確保しやすいのがメリットです。

一方、周辺環境によっては日当たりが悪くなるといったデメリットもあることから、設計段階でデメリットをカバーできるように調整することが大切です。とくに、土地選びの段階からしっかりとサポートしてくれるビルダー・プランナーかどうかがポイントとなるでしょう。

札幌をはじめ、北海道で平屋の建築を検討している方は、平屋の建築実績が豊富なリビングワークにぜひご相談ください。

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