長期優良住宅のメリット
リノベーションでの長期優良住宅は全国でもまだ100戸あまり
新築住宅では2016年度に全国で10万戸以上が長期優良住宅の認定を受けていますが、増築・改築分野、いわゆるリノベーションでは全国で100戸、共同住宅を合わせても127戸しか認定を受けていません。一般的にリノベーションで長期優良住宅の認定を受けることはあまりないようです。
ですが、リビングワークで建てる家は全棟「長期優良住宅」の認定を受けています。新築はもちろん、リノベーションでも全棟が「長期優良住宅」です。
リノベーション住宅には新築以上の価値がある
よく言われるように、日本は住宅の平均寿命が30年程度なのに対し、アメリカは50年以上、イギリスは80年ほどとも言われます(国土交通省調べ)。住宅先進国で、北海道と同じ寒冷気候のスウェーデンは、驚くことに1800年代の住宅が新築住宅以上の価格で売買されています。
写真はスウェーデンの不動産情報誌(切り抜き)です。
スウェーデン首都・ストックホルムの中古住宅
1947年建築。
敷地1,678m2、間取りは7DK160m2。
売り出し価格 およそ7,700万円.
売り出し価格は周辺の新築と同じレベル。この家がほしいという人が何人かいると価格はオークションのように上がる仕組みになっているそうで、最終的には新築より高く取引されるそうです。
それは、新築にない「ヴィンテージ・アンティーク」を大切にするからです。
日本ではこれまで中古住宅に価格がつかなかった理由
一方、これまでの日本では築後20年を過ぎると中古住宅に価格がつかなくなり、「古家付きの住宅」つまり土地価格だけになっていました。
そのいちばんの理由は、耐震性・耐久性・断熱性・防火性という住宅の基本的機能が低いことです。
耐震性に関する最も新しい基準は2000年に見直されています。2016年の熊本地震の被害状況を見ても、2000年以前に建った住宅は全壊・半壊が多く発生しました(詳しくはこちらのコンセプトページへ)。
断熱性については2017年現在でも規制がありません。2000年以前の建物は断熱性能が低く寒い家が多いといった現実があります。
健康で快適かつ価値のある住まいをご提供したい
住宅性能を新築と同等レベル以上に高めることができれば、冬あたたかく夏涼しい健康・快適住宅へと変わり、さらに再び長く使える不動産にもなります。
住宅の性能や価値が低下しなければ、子どもの世代が引き継いでも大がかりなリフォーム工事は不要ですし、もし売却しても次の住まいを購入する資金になります。
リビングワークはこういった価値ある住まいを作り続けてきました。
政府も国を挙げて中古住宅の価値向上の取組を開始しています。私たちがリノベーションでも長期優良住宅に取り組むのは、自社の品質基準に加え、国が定めた性能基準以上の家を建てることで、地球環境にやさしく、冬あたたかく夏は涼しい快適な室内環境で住む人の健康にも良い上、将来の価値を高めることにつながるからです。
私たちのリノベーションは、長期優良住宅の基準を満たす他、断熱性能(Q値やUA値)や気密性能(C値)で確認していただけます。
長期優良住宅の審査項目
住宅性能は50年近くをかけて進化し、現代では住宅にとって大切な防火性、地震に対する強さ、長持ち性能、断熱性といった性能が得られるようになりました。
長期優良住宅では
1.劣化対策
2.耐震性
3.維持管理・更新の容易性
4.省エネルギー性
5.維持保全計画の作成
などが求められます。
リビングワークのリノベーション
リノベーションで長期優良住宅の認定を受ける場合、まずはじめにその住宅を診断します。
診断は、自社での診断と外部機関による診断(インスペクション)の両方を行います。
その上で、劣化部分や修繕が必要な部分などを拾い出し、リノベーション内容を決めて行きます。
重要な上記の1~4の項目を達成できるように補強などをしながら、しっかりと気密し、断熱性能も高めます。
暖房・給湯設備については、省エネルギー性を考慮した効率の高い機器を採用しています。
リビングワークの断熱性能は長期優良住宅の基準を大きく上回っているので、札幌でも寒冷地用ヒートポンプエアコン1台で家全体の暖房が可能です。
長く住み続けるために
住宅が完成して新しい生活を始めてからも、大切なことがあります。
それは、大切なマイホームを維持管理していくことです。
洗面・トイレ・お風呂・キッチンなどの設備は、10~20年で交換の時期を迎えます。屋根や外壁などの大掛かりなメンテナンスが必要なところは、メンテナンス期間の長い材料をおすすめしていますが、そういったことも住宅保全計画として事前にまとめ、住宅のお手入れ計画としてお伝えし維持管理のお手伝いもさせていただきます。
世界にひとつだけの家「YOUR STYLE」
リビングワークはデザイン性が高く・快適・健康・省エネかつ資産価値の高い家をつくるプロフェッショナル集団です。
ぜひ「自分たちはこうしたい!」をお聞かせください。
デザインも性能もこだわりも満足できる住宅をいっしょにつくりましょう。
増改築版 長期優良住宅に対する優遇措置
増改築する既存住宅を対象とした長期優良住宅認定制度が2016年4月からスタートしました。認定基準は原則として新築住宅と同じですが、新築基準への適合が難しい場合は代替措置が設定されるなど、既存住宅固有の事情も考慮した内容となっています。
認定をうけることで所得税の控除が受けられるほか、住宅ローン「フラット35S」の金利引き下げ措置や、「フラット35リノベ」が適用になるほか固定資産税の減額もあります。
さらにリビングワークでは、「長期優良住宅化リフォーム推進事業」による補助金を受けることができます。この補助金は、施工業者等が交付申請を行いますので、施工業者による事業者登録が必要となります。
リビングワークでは、長期優良住宅先導事業としてスタートした平成20年度から取り組んでおり、現在は、国土交通省から直接採択を受けております。
増改築版 長期優良住宅認定基準
増改築版の長期優良住宅認定を受けるには
1.インスペクション(現況検査)の実施
2.耐震性・省エネ性などの性能向上工事を含む増改築を実施
3.維持保全計画を策定
の要件を満たしたうえで、以下の認定基準に適合することが必要です。
戸建住宅の認定基準:1.劣化対策 2.耐震性 3.維持管理・更新の容易性 4.省エネルギー性 5.居住環境 6.住戸面積(戸建の基準)
各性能項目の内容を見ると、耐震性が性能表示で耐震等級1(倒壊等防止・建築基準法順守)となっている以外は、基本的に新築の性能項目と同じです。既存住宅で対応が難しい場合、代替措置を適用することも可能です。