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居心地の決め手
2019.03.01
こんにちは。設計室の佐野です。
みなさんにとって居心地の良い家とはどんな家でしょうか?
好みの間取りやおしゃれなインテリアなど、考えていると夢が膨らんできますね。
先日社長の山川から勧められたインテリア雑誌を読んでいて興味深い記事がありました。
「心地良い家」を作るとして有名だった建築家の自邸の建築時(今から50年以上前?)のエピソードだそうですが、タイルの浴槽の下にビール瓶を敷き詰めて瓶の中の空気を利用して断熱を図り、タイル風呂特有の底冷えを軽減したそうです。その他にも、屋根と天井の間に乾燥した藁をぎっしりと詰め込んで断熱したり、トイレが部屋の近くにあれば音が伝わらないように壁の間に砂を詰めたり、どこでも手に入る安い材料でいろいろと工夫したそうです。
今でこそ、断熱材を入れることは当たり前になっていますが、当時は断熱や遮音など目に見えない性能のことまで気付いていない時代だったそうです。それから断熱化、気密化は結露と戦いながら現在の省エネ住宅に進化してきたということになります。まさに知恵は万代の宝だなぁと感じます。
▽当社施工現場 断熱材がたっぷり敷かれています
一方で、以前友人が引っ越したお家に遊びに行った時に「ドアや収納扉の開閉音、トイレやテレビ、洗濯機などの生活音がつつぬけで住む前に気付きたかった」と漏らしていた言葉を思い出しました。
記事で読んだようなせっかくの先人の知恵が生かされていない現状もあるのかと思うと残念な気持ちにもなりました。
家づくりにおいては、間取りや構造、設備と同様にこのような目に見えない性能についてもしっかり納得して進めていってほしいと思います。
そのためには完成見学会や、住んでから見学会で実際に体感することをおすすめします。リビングワークでは限定公開情報などもありますので、ホームページのイベント情報をぜひチェックしてみてください。