コラム
北海道の住宅にエアコンはいらない?設置の必要性を解説
北海道の住宅にエアコンが要らないといわれていたのは、はるか昔の話です。
現在は北海道のエアコン普及率は上昇しており、注文住宅でも設置を希望する方が増えています。
本記事では、北海道でエアコンが必要な理由や設置を検討する際のポイントを解説します。
「北海道の住宅にはエアコンがいらない」というウワサを聞いて、本当かどうか気になっている方も多いのではないでしょうか。とくに、北海道で注文住宅を建てたいと考えている方にとって、エアコンが必要かどうかは重要なポイントです。
結論として、今後北海道の住宅にはエアコンが必要になる可能性が高いです。
この記事では、なぜ北海道の住宅にエアコンが必要なのか、また設置を考える際のポイントについて解説します。

北海道のエアコン普及率
「ウェザーニュース」による2021年7月の調査によると、北海道のエアコン普及率は42%で、全国平均よりもかなり低いことがわかりました。全国平均の普及率は93%で、北海道の多くの人がエアコンを持っていないことがわかります。
北海道は、ほかの県と比べて夏が涼しく、冷房があまり必要ありません。しかし、地球温暖化の影響で、近年では夏の気温が高くなり、一部の地域で猛暑日が見られることもあります。
そのため、これからの北海道ではエアコンの普及率が高まっていくと考えられます。注文住宅を建てる際には、寒冷地用エアコンを標準で設置するハウスメーカーも増えてきています。
エアコンの導入は、冬場の暖房としても使用できるため、一年を通じて快適に過ごすための重要な要素となりつつあります。
寒冷地用エアコンと普通のエアコンの違い
北海道は寒さの厳しい地域なので、普通のエアコンではなく、寒冷地向けに作られたエアコンが必要です。ここでは、寒冷地用エアコンと一般的なエアコンの違いについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
寒冷地用エアコンの特徴
寒冷地エアコンは、最低気温が-10°を下回る地域で使われています。これらの地域では、霜や雪への対策や凍結防止などが必要なため、専用のエアコンが使われることがほとんどです。
寒冷地エアコンには以下の特徴があります。
・通常のエアコンに比べ、室外機がパワフル
・室外機にヒーターを搭載している
・室外機に雪や凍結対策がされている
室外機にたくさんの機能を搭載しているため、設置には広いスペースが必要です。価格が高く高性能なため、設置時にはコストも考慮する必要があります。室内が乾燥しやすいため、加湿器などを置く必要がある点にも注意が必要です。
しかし、寒冷地仕様のエアコンは購入コストが高くても、稼働コストが低く済みます。従来のストーブなどと異なり換気や給油もいらないため、安全に使用ができます。
普通のエアコンの特徴
一般用エアコンは、寒冷地用エアコンと比較してパワーが足りず、寒冷地ではうまく使えない可能性が高いです。とくに室外機の性能が弱いため、雪が積もったり霜が出たりすると故障する危険性があります。
設置に必要なスペースは小さく価格も安いですが、一般のエアコンを寒冷地で利用するのはおすすめできません。また、地球温暖化の影響で冷房を必要とする場合、寒冷地エアコンでも空気冷却は問題なくできます。
寒冷地ではストーブなどの従来暖房に置き換えて活用できる、寒冷地エアコンを購入した方がメリットは大きいでしょう。
北海道の住宅にエアコンが必要な理由
北海道の住宅では、これまでストーブがおもに使われてきましたが、なぜエアコンが必要になってきたのでしょうか。その背景には3つの理由があるといわれています。
・エアコンの性能が向上しているため
・省エネ効果を得られるため
各理由を詳しく解説するので、現在新築を建てようとしている方や住宅のエアコン設置に悩んでいる方は、参考にしてください。
猛暑日が増えてきているため
近年、北海道では35℃を超える真夏日が発生し始めています。地球温暖化やヒートアイランド現象の影響で、猛暑日が増えています。冷房暖房両方を使えるエアコンの需要は、年々北海道で増加しています。
実は、10年前まで北海道のエアコン普及率は18%程度でした。しかし、現在では42%にまで増えています。内陸部にある帯広ではエアコンの普及率が高く、涼しいといわれている釧路の約9倍近くです。
2019年5月における日本の最高気温である39.5℃は北海道で観測されています。夏場の北海道でも猛暑日が増える可能性は高いため、北海道の住宅にエアコンは必要なものとなってきているのです。
エアコンの性能が向上しているため
寒冷地仕様エアコンが販売される前は、寒冷地で積雪によって室外機が故障したり、排水管が凍結したりするため、正常に機能しないことが多くありました。しかし、近年ではマイナス気温でも正常に機能する商品が多数販売されています。
最新技術を取り入れており、低温環境下でも高い暖房効率を維持できるようになっています。また、凍結防止機能や自動霜取り機能を搭載しているため、厳しい寒さのなかでも安心して使用できるようになっています。
故障リスクが極端に少なくなり、冷暖房の性能も高まったため、エアコンを導入する家庭が北海道では増えています。
省エネ効果を得られるため
エアコンは、従来の暖房であるストーブやヒーターと比較して省エネ性能に優れています。近年、ガス料金や灯油が非常に値上がりしており、ストーブなどの暖房器具はコストが高いため敬遠されがちです。
エアコンは、燃料コストがかからず電気代のみで稼働できるため、寒冷地では省エネ効果が高いといわれています。また、暖房機能は、従来のストーブやヒーターと比べて効率よく部屋を暖めることが可能です。
エアコンをおもな暖房器具として使い、ストーブやこたつを補助的に利用することで、コスト削減や省エネに役立つでしょう。
また、温暖化が厳しくなり北海道でも冷房を使う必要が出てきています。扇風機よりも電力の効率がよく、かつ温度をしっかり下げられるエアコンは北海道でも人気です。一年中エネルギーを節約でき、金銭的負担を減らせるため、北海道でエアコンを導入するのは非常におすすめです。

エアコンを設置する際のポイント
北海道でエアコンを設置するときのポイントは、以下の4つです。
・寒冷地用エアコンを選ぶ
・間取りに合ったものを選ぶ
・本体以外に必要な費用を把握する
・設置場所を決めておく
ここでは、各ポイントを詳しく解説します。
寒冷地用エアコンを選ぶ
北海道にエアコンを設置するときには、寒冷地用エアコンを選ぶようにしましょう。
一般的なエアコンでは室外機が寒さに強くない仕様のため、故障する可能性が高まってしまいます。ヒートポンプなどの搭載もなくパワーも弱いため、北海道の寒冷な室内を効率よく暖めるのも難しいです。
寒冷地用エアコンを選べば室外機にヒーターが入っているため、故障を防ぎつつ室内を効率よく暖められます。気温がマイナスを下回っても稼働できるため、極端に気温が寒い地域に住んでいる方でも安心して利用可能です。
寒冷地用エアコンは断熱性の高い住宅との相性もよく、長期的な電気代節約にもつながります。パワフルなコンプレッサーを持つモデルを選べば、50℃近い温風を出して室内を素早く暖められます。
間取りに合ったものを選ぶ
エアコンを設置する際には、部屋の間取りや大きさを事前にチェックしましょう。エアコンの電力は、強すぎても弱すぎても性能を発揮できません。パワーが強すぎれば電気代が高くつき、弱すぎれば部屋を暖めたり冷やしたりするのが難しくなるからです。
北海道の注文住宅でエアコンを設置する前には、寒冷地に強いハウスメーカーに依頼をするのがおすすめです。住宅の状態を判断し、間取りに最適なエアコンを選んでくれる可能性が高まります。 エアコンを選ぶ際には、実際の広さより少しだけ対応する畳数が多いものがおすすめです。10畳と明記されているものよりも、10〜12畳など少しスペックに余裕を持たせてあるものを選択すれば住環境の問題をカバーする性能を確保できます。
本体以外に必要な費用を把握する
寒冷地のエアコンは数十万円単位の価格であり、設置の際にかかる金銭面の負担が大きいです。価格は年間で変動するため、本体価格はもちろん、設置費用が安い時期に購入しましょう。
エアコンの価格が下がりやすい時期は、夏が終わった9〜10月や、新機種が登場することで旧モデルの価格が下がる4〜6月が狙い目です。
冬になるとエアコンの需要が高まり、品薄や取り付け業者の不足が発生する可能性があるため、事前に住宅メーカーを通して予約や購入を進めておくことで、スムーズに設置ができるでしょう。
さらに費用を抑えたいなら、エアコンそのものが省エネ仕様かどうかもチェックしておきましょう。エアコンを購入する際に、省エネラベルが付いている機種かをチェックするのがポイントです。省エネ基準値であるAPFが6以上の商品なら、設置してからかかる電気代の削減も期待できます。
注文住宅でエアコンを取り付けすることを検討している方は、事前に細かい見積もりを出してもらいましょう。
設置場所を決めておく
設計段階でエアコンの設置場所を決めておくと、窓やコンセントの配置を調整でき、室内のデザインを損なわずに効率的な設置が可能です。
事前に設置を考慮しないと、取り付け費用がかかるうえ、配管や電気配線のための追加工事費が発生することもあります。
新築時にエアコンを設置しない場合でも、設計段階で配管用の穴やコンセントの位置、エアコンの設置スペースを確保しておくのが望ましいです。
さらに、エアコンと室外機の距離が遠くなると、効率が下がり外観を損ねる原因になるため、近くに設置できるよう考慮することが重要です。
こちらの記事では、北海道の家の特徴について解説しています。暖房器具の種類や建てる際の注意点も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
北海道のエアコンに関するQ&A
北海道のエアコンに関するよくある質問は以下の3つです。
・設定温度はどのくらいがよい?
・電気代はいくらかかる?
・電気代を節約する方法は?
設定温度はどのくらいがよい?
エアコン暖房の設定温度は20℃が理想だといわれています。しかし北海道の場合、気温が低くなるケースも多いため、必要に応じ臨機応変に温度を設定しましょう。まずはエアコンの温度を中央値に設定し、部屋が暖かくならないと感じたら温度を上げていくのがおすすめです。
また、個人の体感温度や生活スタイルに合わせて温度を調整することも大切です。寒さに敏感な方や小さなこどもがいる家庭では、少し高めの温度設定が適しているでしょう。
近年では、温度を自動に設定できるエアコンも数多くあります。省エネ運転で温度を微調整できるものもあるため、迷ったら自動運転を試すのもおすすめです。
電気代はいくらかかる?
エアコンの電気代は、製品や設定温度、部屋の広さや外気・室温の気温、時間帯などによって異なりますが、1日で平均313〜645円がかかります。電気代を抑えるためには、日中エアコンをつけっぱなしにしておき、長期の外出時にはオフにするのがおすすめです。 外出をする機会が長いようならエアコンをOFFにしておき、1時間未満の短い外出をするならつけっぱなしにしましょう。短いスパンでエアコンの電源をON・OFFにすると、エアコンを立ち上げるための電力がかかり、費用が高くなる点に気を付けると節約効果を得られます。
電気代を節約する方法は?
注文住宅を建てる際には、オール電化セットメニューを検討するのがおすすめです。基本的にオール電化では住宅を電気の使用に最適化しており、エネルギーの利用効率も高まっています。結果的に節約効果が高まるため、費用を抑えたい方はぜひ検討しましょう。
リビングワークなら、オール電化でのご対応が可能です。北電と連携した「エネとくスマートプラン」というプランを、リビングワークでは適用できます。このプランではオール電化・ヒートポンプ式の機械を使っており、電気代を効率よく節約可能です。
まとめ
北海道にエアコンが必要なかったのは、一昔前の話です。現在では地球温暖化やヒートアイランド現象が進んでおり、北海道でもとくに平地でエアコンの普及が加速しています。エアコンの暖房性能もスペックが高まっているため、ストーブやファンヒーターの代用品として北海道でエアコンを導入する家庭は増加しています。
札幌ので高性能な住宅を検討している方は、リビングワークをご利用ください。リビングワークでは、北海道の気候や特性をしっかり理解した担当者が、住宅の断熱・保温性能を加味した注文住宅をご提案します。
エアコンの設置に関する相談も可能なため、ぜひ一度ご相談ください。